精神性発汗の心理的療法
精神性発汗とは、緊張や不安、興奮、ストレスなどから汗が出るというものです。
本人が無意識のうちに、緊張や不安などを感じて「汗をかいたらどうしよう」「汗が臭ったらどうしよう」などと予想してしまい、それが発汗につながってしまうのです。
つまり、汗が気になる→症状が悪化する→ますます気になる、という悪循環になってしまうのです。
それは、自分で症状を作り出している、悪化させているといえるでしょう。
ひどくなると、生活や対人関係までも支障をきたすことになります。
ここでは、心理的療法について書きましたが、効果が得られない場合や短期間で治療したい場合は、手術療法をおすすめします。
精神分析療法
本人が気づいていない無意識の衝動が、現在の症状に結びついていることを気づかせる治療法です。 方法は、本人の過去の体験やコンプレックスなどを話してもらい、それを元に現在の感情や症状との関係について分析していきます。
自立訓練法
自律神経をコントロールする方法や、呼吸法、集団療法などの治療法があります。
例えば、緊張すると汗をかくと言う場合は、汗をかきそうなときにリラックスする方向へ持っていって、緊張を解くという自立訓練法があります。
呼吸法は、簡単にできる方法でしかも身体をリラックスさせることができます。
集団療法は、同じ悩みをもつ人同士が集まって、悩みや本音を言い合って共感を得たり、対人関係についても理解するなどの療法になります。
ロゴセラピー
ロゴセラピーとは逆説志向のことで、「汗をかかないようにしよう」と意識すると余計に汗をかいてしまうので、いっそのこと「いっぱい汗をかいてやろう」という、逆説的な発想をすることです。
薬物療法
薬剤により、心の不安を取り除いていきます。 薬剤を使用していくことにより、不安が減り、それによって汗の量が減ると安心感が生まれてきます。そうなると薬剤を使用しなくても、不安がなくなり精神性発汗もなくなります。また、薬剤を持っているだけでも、「不安な時は飲めば大丈夫」という安心感があります。
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