ドライマウスによる口臭とその原因
ドライマウスとは口腔乾燥症といって、唾液の分泌量が低下して、口の中が乾燥した状態になる病気です。唾液は、耳の下や舌の下にある唾液腺などから、1日に1・5~2リットル分泌されます。ドライマウスはこの唾液腺に異常が起き、唾液が少なくなります。 口腔の乾燥状態が続くと、虫歯や歯周病が起こりやすく、口臭の原因になります。
ドライマウスの症状のチェック
- 口の中が乾いて、カラカラする
- 口の中がネバネバする
- 舌がひび割れる、ヒリヒリする
- 夜中を含め、水をよく飲む
- 唾液が出にくい気がする
- 口臭が気になる
- パサパサした物や乾燥した物が食べにくい
- 虫歯や歯周病が多くなった
- 耳下腺が痛む、繰り返し腫れる
- 口で息をする
上記のような症状が複数あれば、ドライマウスの可能性があります。特に、口の乾きが数カ月にわたり慢性的に続いている場合には、注意が必要です。
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ドライマウスの原因
- 薬剤の副作用
- シェーグレン症候群(自己免疫疾患)
- 唾液腺疾患
- 全身性疾患(糖尿病、腎臓病など)
- 加齢により唾液分泌量が低下
- 精神的ストレス
- 口呼吸や喫煙、過度のアルコール摂取など
- 放射線治療の副作用
- 熱性疾患
- 発汗過多
これらの原因のなかで最も多いのは「薬剤の副作用」で、患者のほぼ半数にみられます。抗アレルギー薬や降圧剤、利尿剤、向精神薬などが原因薬剤となります
「シェーグレン症候群」は口の乾き・目の乾きが主症状で、唾液腺や涙腺など、外分泌腺にリンパ液浸潤をきたす自己免疫疾患です。シェーグレン症候群の方が全てドライマウスというわけではなく、口や目、その他の粘膜が乾燥する場合は、シェーグレン症候群の可能性があるといえます。。
ドライマウスの対策として、「予防と対策ー唾液を増やす」のページを参考にしてください。
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