無理なダイエットが原因でおこる口臭・体臭
食事制限などの無理なダイエットは、体に大きな負担がかかり、いやな口臭や体臭を発生する原因になります。
ダイエット臭はおもに3段階の過程があります。
汗臭さ→アンモニア臭→甘酸っぱいケトン臭
- 第1段階ー汗臭さ
- 食事を制限するダイエットをして、炭水化物やたんぱく質が不足すると、体は飢餓状態になります。身を守る為、貯めていた中性脂肪を燃焼しようとするのですが、このとき、この中性脂肪が脂肪酸に変化し、この脂肪酸が汗と一緒に出され、脂肪臭となって出てきます。脂肪臭が汗や皮脂とともに体外に出ると、油っぽい脂質系のニオイがしてきます。しかし、このニオイは、さほど強くないため、この段階では、体臭としては気がつかれないことも多いのです。
むしろ、ダイエットによる空腹状態により唾液の分泌を低下させ、口臭として感じられることが多いようです。 - 第2段階ーアンモニア臭
- 体内に酸素が十分に行きわたらず、エネルギーが不完全燃焼すると、疲労物質の乳酸が作られます。乳酸はアンモニアと一緒に汗に出るので、汗のアンモニア臭が強くなります。乳酸はアンモニアと一緒に汗の中に出る性質があり、汗をかいた時にアンモニアくささが強くなります。
この段階では、「ちょっと汗臭いかな」と体臭を気にする人も出てきます。 - 最終段階
- ケトン臭といって甘酸っぱいニオイが発生します。体内の燃焼が空腹のままし続けると、脂肪酸はニオイの強いケトン体を生成します。ケトン体とは、肝臓で合成される物質で、糖が不足した状態の時、エネルギーとして使われます。
ケトン臭は食事を抜き、体を動かさないダイエットを続けると、そのニオイは徐々に強くなり、口臭から汗に、そして尿臭にあらわれます。この段階では本人も周囲も気がつくことが多くなります。
ダイエットで注意すること
無理な食事制限のダイエットを行うと、ダイエット臭がするだけでなく、危険な行為でもあるわけです。健康的なダイエットをするためには、栄養バランスのよい食事と適度な運動を取り入れることが大切になってきます。スポンサーリンク